2023年 東スポ杯2歳S 回顧

この記事では2023年の東スポ杯2歳Sの振り返りを行っていきます!

目次

事前予想

詳細な事前予想を見たい方はこちらの記事をどうぞ!

本命
ショウナンラプンタ

結果・・・
外れ(´;ω;`) 回収率0%

メモ

金曜に雨が降ったが良馬場の発表
他の芝レースの時計水準はかなり早め
前半5F 59.1
後半5F 59.2
後半3F 35.8
ミドル~やや早めのペース
前で競馬した馬が上位独占

好スタートから先頭に行ったテリオスルルが逃げ、それから少し間があいてシュバルツクーゲルとシュトラウスが追いかける展開となりました。

直線では後ろにいた馬が差し遅れる中、4番手で競馬したファーヴェントを含め前の馬がそのまま残って上位3着を占める結果となりました。

明かな前残り決着であり、上位三頭の上り3Fや後半5F、4Fの数字をみてもそこまで早いスピードが求められるということはなく、結果的に位置取りが全てのレースになりました

この結果となった主要因は、差しに回った馬が不甲斐なかったことでしょう。

単順に後ろにいた馬の能力が低かったとも考えられるのですが、多くの馬が前走2000mの新馬戦を使われており、早いペースへの適性が低かった可能性もあるのではないかと推測します。その場合、来年のクラシック第一戦である皐月賞で活躍するのは厳しくなります。

おず

今回だけで能力値を判断することは難しいため、
今回下の順位に沈んだ馬たちの次走に注目したいと思います!

馬場状態

11/18(土)7:00

クッション値:9.4(標準)
含水率(芝ゴール前):16.8%
含水率(芝4コーナー):18%
使用コース: Cコース
(Aコースから6メートル外に内柵を設置
芝の状態:今週からCコースを使用。
柵の移動により傷んだ箇所は概ねカバーされ、全体的に概ね良好な状態。

レースラップ

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過去5年の平均ラップと2023年杯の東スポ杯2歳Sのラップ比較

レースレベル

同日に行われた他の芝レースと時計的な比較を行うことでレベルの判定を行います。

まず、2R 2歳未勝利 芝1600mのレースについて。
ブライトマンが勝利したこのレースの勝ち時計は1:33.3です。前半3Fが34.2と早めのペースで流れたのではやい時計が出るのは納得できるのですが、それにしても早い勝ち時計となりました。2006年以降、芝1600mで行われた東京芝2歳未勝利戦の勝ち時計においては一位タイのものです。

次に、4R 2歳新馬 芝1600mのレースについて。
このレースを勝利したのはルージュサリナス。記録した全体時計は1:34.1。このレースも前半が少し流れているのですが、やはり非常に早い数字です。こちらも2006年以降、芝1600mで行われた東京芝2歳新馬戦の勝ち時計と比べると、三位タイの時計です。

つまり、この日の芝は非常に早い時計がでる状態だったといえるでしょう

さて、本題の東スポ杯2歳Sについて、数字を過去のものと比較してみましょう。

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東スポ杯2歳S 過去5年

今年の全体時計は1:46.5。去年よりも0.7秒遅いわりに勝ち馬の上りは34.9と非常に遅いものとなっています。また、一昨年の時計と比較しても後半の数字が明らかに遅いです。

特に気になるのは後半の時計が遅いこと。前半がやや早いペースになったのは事実ですが、去年と比較すると遅く、前で競馬した馬たちが粘って3着以内に来ています。明らかに差し馬の末脚が足りていません。

総合的に考えると、明らかに今年の時計的なレベルは低いと考えます。

今年は前走2000m組が多いことが大いに関係していると考えており、今後この世代を考察していく中で一つの “カギ” になるかもしれません。

注意したいのは、だからといって今回の出走馬のレベルが低い、この世代のレベルが低い、などと結論づけるのは早計であるということです。現時点では今回は東京1800mへの適性が低い馬が集まったと考えておくくらいがよいと思います。

ピックアップ馬

1着 シュトラウス

勝因は前で競馬できたことにつきます。レース後のコメントにもあったように、鞍上がうまくなだめて暴走するぎりぎりのところで抑えることができたことで、最後の粘りにつながったとみています。前走のサウジRCでは直線手前までずっと折り合いを欠いていながら3着まできており、持っている能力は非常に高いと思いますが、やはり1800m以上の距離は長い印象です。今回は差し馬が手薄だったことで残ることができましたが、東京競馬場で今回のような競馬ができるケースは少ないです。おそらく今回のレースで高評価されることはないと思うので、今後気性的な成長が見られたときに狙い目を考えるのではないかと思います。

2着 シュバルツクーゲル

1枠を上手く生かして先行し、2番手からそのまま粘りこんでの好走でした。今回は低人気でしたが、他の馬と比較しても能力的な差は小さいことを示してくれました。前走の競馬は時計では測れない強さを見せており、このような馬を穴として強く買うことが現代競馬における一種の「勝ち方」なのだなと個人的に気づくことができました(あたりまえのことかもしれませんが…)。今回の好走で次走以降注目の存在となり、人気が上がってしまうと買いづらいタイプかなとみています。予想記事でもふれているのですが、この馬の血統構成はホウオウプロサンゲと同じであり、今後東京競馬場で穴として注目したいです。母系の血統は早熟な傾向があるのでその点には注意が必要かなと思います。

3着 ファーヴェント

この馬も上位2頭と同じく前で競馬できたことが好走の主要因でしょう。出走メンバー中、前走1800mを走った馬が少ない中で、この馬は新潟1800mで上り33秒台で走っており、その要素で人気になっていたと考えています。ハーツクライ産駒の傾向から、この時期に活躍してすぐにピークアウトしてしまうか、その後活躍が続くかの二択に分かれるため、今後人気含めて注目したいです。調教ではここを勝ちにくるよう仕上げていたと考えており、その上で差し脚を使えていないので戦前と同様に能力的に疑問が残ります。今後人気になるのであれば嫌ってみたいと考えています。新潟芝と東京芝では上りの数字の出方に大きな差があり、新潟芝の上り時計は早い時計が出やすく、33秒台や32秒台が過剰評価されやすいため、今後この馬を一つの基準として考えていきたいです。

次走注目馬

4着 ショウナンラプンタ

今回の出走メンバーの中で唯一上位陣に差し迫ったのがこの馬です。出遅れて最後方からの競馬になり、直線でも最後方にいながら4着まで差してきたの評価できます。数字上33秒台の上り3Fを使えたのはこの馬のみです。ゴール後の勢いを見ても明らかに2着以上の着順は狙えたのではないでしょうか。ただし、レース後コメントの通り遅めのペースで走らせた方がよい馬であり、距離も伸びる方向に良さが出そうなタイプ。これだけだとクラシックの路線での大活躍は見込めないかもしれません。それでも今回のメンバーでは能力最上位という戦前の評価は据え置くのがよいとみます。

独り言

本命ショウナンラプンタは強い競馬をして4着という馬券的にもっとも残念な結果に終わってしまいました(´;ω;`)

予想としてはシュバルツクーゲルを穴として考えており、能力評価としては概ねあっていた感触なのでその点をポジティブにとらえて前を向こうと思います!

このような小さな積み重ねが次回以降の評価の精度向上につながるのでしっかり続けていきたいですね!

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最後まで読んでいただきありがとうございました!

おず

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