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中山9R 葉牡丹賞
自信度4 ★★★★☆
◎ リトルジャイアンツ
〇 ゲルチュタール
▲ エンペラーズソード
△ パッションリッチ
△ ヤコブセン
△ エルムラント
△ ショウナンサムデイ
△ ゴーゴータカシ
リトルジャイアンツ
今回の出走メンバーでは抜けて能力値一位と評価。ここまで3戦経験していますが、上り3F 33秒台で走ったことは一度もなく一見地味に見えますがどの競馬も非常に強いです。
①新馬戦(福島芝2000m)
まず勝利したジェットマグナムの勝ち時計2:01.2という数字は同条件の新馬戦では歴代一位です。対象となるレースは少ないのですが、重要度が高い後半の数字も素晴らしく、この組を走った馬は全体的にレベルが高かったと考えられます。実際に勝ち馬ジェットマグナムはすでに芙蓉Sを勝ってホープフルSに出走予定。4着だったピエナフェーヴルは未勝利戦で3戦連続で2着。少し展開がかみ合っていれば勝てていたレース内容であり、この後未勝利は確実に勝つ馬でしょう。3, 5着馬は未出走ですが、リトルジャイアンツは3着馬を0.6秒も離しており、この事実だけでも未勝利を勝つ可能性はかなり高かったと言えます。
②未勝利戦(新潟芝2000m)
次走の未勝利戦は4着。結果だけみると弱く見えてしまいますがやはり内容は素晴らしいです。スタートで躓く大きな不利があり、その時点で絶望的だったのですが、後方から位置を上げる競馬で3着までぎりぎりのところまで追い込んでいます。この時の全体時計2:01.9という数字も馬場を考えると非常に優秀でした。前半5Fが60.5秒と、この時期の2歳戦にしてはかなり早く、その割にラストのラップもあまり落ちていないので前が強かったという競馬。勝ち馬ヴァルキリーバースは今後活躍する牝馬でしょう。このレースで上り3F最速の脚を使えたことは素晴らしい経験だったと思います。
③未勝利戦(東京芝2000m)
そして勝ち上がりを決めた3戦目。このレースは前が早くなりラップ的にも後ろに構えた馬に向いたレースとみているため過剰評価は禁物ですが、それでも内容は素晴らしいものでした。2着との着差は0.4秒で余裕のある差し切り勝ち。ちなみにこの2着馬も次走で勝ち上がりを決めています。この時の全体時計1:58.7という数字が超優秀で東京芝2000m2歳戦では歴代2位にあたります。ラップのバランスを考えてもラスト2F 11.1 – 11.5、自身の上り3F 34.1はとんでもなく優秀です。個人的にはこの数字をみただけで今後重賞を勝てると考えているほどです。(当日の馬場差や展開、調子など他の要素も考慮する必要はありますが…)
これだけ強い競馬を見せ続けているため、後は他の馬との相対比較が重要です。結論として、能力では2枚ほどこの馬が抜けていると考えているため本命としました。
不安材料だと考えているのは以下の通り。
・体重が比較的軽い
=冬のタフな中山芝への適性が薄い
・調教が前走と同程度
・ここ2戦出遅れ気味
・牧場、厩舎がマイナーで成長力に疑問
それでも、抜けた一番人気にならないのであればリスクを考えすぎなくてもよいかなと個人的には思います。願望になってしまいますが、この血統でクラシック路線で活躍する馬を見たいので何とかここで賞金を積んでほしいところです。
ゲルチュタール
新馬戦の後半ラップは素晴らしいです。前目に着けて抜け出す王道の競馬できていますが、幼い走りで大きな伸びしろを感じました。2着だったキタサンハナビラはおそらくかなり出世する馬だと思うので、この馬も重賞級の可能性があると思います。今回の最内枠と右回りという要素は初めてですがプラス要素でしょう。父ブリックスアンドモルタルはロベルトの要素を持った種牡馬だと考えているので、中山芝への適性もありそうです。ただし、産駒の中山芝成績は悪いので注意が必要です。また、この厩舎にしては珍しい使い方と騎手配置であり、他の2歳(ジョバンニ、サトノシャイニング)と比較すると期待は小さいのかなと疑ってしまう分印を下げました。
エンペラーズソード
新馬時点で騙馬。余計なことを考えなくてもよい分思い切った仕上げができ、人気より走るタイプの馬とみています。前走の競馬は内有利に恵まれたといっても非常に強いです。2着ジュンアサヒソラは次走未勝利で強い勝ち方。3着サンカシグレも恵まれていないだけで未勝利は勝てる素質があると考えています。これらの馬を寄せ付けず0.4秒も差をつけているのは高く評価すべきです。馬格もあって前で競馬ができるのが最大の強みであるため、展開に恵まれやすいのもこの馬でしょう。仕上げも十分でありここで勝っても不思議ではありません。血統的にはパワー/スピードどちらもあるタイプで、将来的にはダートの馬かもしれないことを頭に入れておきたいところです。
パッションリッチ
このレースと非常に相性がよい父キングカメハメハ系の馬(ドゥラメンテ)。今回はこの馬だけが該当します。新馬戦は前で恵まれての勝利のため今回人気にならないのは納得ですが、前走アイビーSは大出遅れしてしまったことが敗因のすべて(前走の陣営コメントでも出ています)であるためあまり気にしなくてよいでしょう。最後に脚も使えており、上位が強すぎただけで全体時計もそこそこ優秀でした。今回は調教的な上積みもあり、前に行くことを示唆しているため、しっかりポジションがとれれば人気以上の好走に期待できます。