2024年弥生賞予想

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中山11R 弥生賞

自信度3 ★★★☆☆

◎ ダノンエアズロック
〇 シンエンペラー

本命◎ ダノンエアズロック
新馬戦は全体時計が優秀だったが、後半ラップが微妙だったためアイビーS時は懐疑的な目で見ていた。しかし、レース後は今年のダービー馬はこの馬かもなと思わせる走りを見せつけられた。その時点で世代No.1牝馬とみていたレガレイラに並ばせず、後半5F 57.7の流れを差し切った走りは圧巻だった。血統的には近年の王道とは外れるが、個人的に今後も重要になると考えているデインヒル×Nijinskyのニックス配合を牝系に持っているのがポイント。スピード、スタミナの両方に優れた馬と考えており、2400mまで問題なく走るのではないかと思っている。今回は調教過程も過去一で素晴らしく、キング騎手がずっと追切に乗り続けているため気性面の心配が少ないのも好材料。2歳戦の57秒台ラップの希少性がSNS中心に浸透したことで未知の魅力が薄いオッズになっているのが残念だが、今回のメンバー的には一番強いと考えている馬を本命にするのが吉とでるだろう。初の中山コース、稍重の馬場が気になる点ではあるが、去年タスティエーラを本命にした時も同じだった。強い馬の中山⇒東京変わりは疑うべきだが、東京⇒中山変わりはさほど気にならないと考えている。

対抗〇 シンエンペラー
前走レガレイラに負けたことで過小評価されている印象がある一頭。個人的には新馬戦の後半ラップだけでこの世代上位の存在だと考えている。特にこの馬で強調できるのは、日本の王道血統ではないのに東京競馬場で素晴らしい瞬発力を発揮したこと。兄弟馬の特徴から、本質的には時計のかかる馬場が得意だろうと考えているが、この馬のポテンシャルの高さと、調教師を中心とした陣営の努力の賜物なのだろう。陣営コメントでも言われているように気性がまだ幼いのは懸念だが、底を見せていないと捉えることもできる。前走は遊んで走っている途中、後ろから急に来たレガレイラへの反応が遅れただけで、力負けではないと考えている。実際に、脚色では一瞬で抜かれると思われるほど違ったのに、ゴール手前から入選後まではほぼ同等の手応えまでギアが上がっている。前走・前々走はそれほど攻めた調教をしていないと考えているが、今回は明らかに良化しており、状態がよかったと陣営が言っている新馬戦と遜色ない状態というのは信頼できる。今回は賞金的に勝つ必要がなく、川田騎手への乗り替わりとなることを考慮すると頭では考えたくないが、稍重馬場の助けもあるため複勝圏内は外さないとみる。ちなみにこの馬もデインヒル×Nijinskyを持つ馬である。

消 トロヴァトーレ
オッズ的な3強の中で最も軽視したいのはこの馬。中山芝2000mで2連勝、ノーザンファーム天栄の素質馬でルメール騎手騎乗というステータスは確かに魅力的である。しかし、現時点で他の2頭と並んで評価される馬かというと個人的には疑問。まず一つ目の懸念点は、この時期まで東京競馬場を使っていないこと。ノーザンファームが期待する馬はクラシック前に必ずといってよいほど東京を使ってくる傾向がある。体調や馬の個性を考慮してローテを考えていると思うが、クラシックを狙う馬としては異例だと言える。この馬の父レイデオロも似たようなローテを辿っているが、新馬戦はしっかり東京で勝ち上がっている。二つ目は、葉牡丹賞の日は上りの数字が出る馬場だったこと。個人的に中山芝のラップは風など天候の影響を受けることも多く、字面通り受け取らないようにしている。トロヴァトーレの上り3F 33秒台というのは過去に強い馬が出した数字ではあるのだが、この日は他の芝レースでも上り33秒台が頻発する馬場だった。主にこれらの事実から、今回崩れるならこの馬と決めつけて予想する。あくまで予想なので、この馬が化け物だったという結末もあると思うが、今回の3強オッズに見合うほどの馬かというと”現時点で”私はそうは思わない。

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