【2025 京都2歳S】全頭診断

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目次

前書き

こんにちは!
おずの競馬ログ、管理人のおずです!

先週に引き続き今週も2歳重賞

(G3)京都2歳S

が開催されます!

ここから暮れのホープフルに進む有力馬が毎年のように出てくるため、G1に向けても目が離せない一戦です。

先週の東スポ杯2歳Sに続いて、2歳戦好きにとってはワクワクするレースが続いて非常に楽しみです(^^)

今回はそんな京都2歳Sに出走する馬の全頭診断を書きました!

是非、読んでみて下さい!

それでは行ってみましょう!

アスクエジンバラ

B

阪神芝1600mデビュー。チュウワカーネギー組4着。この一戦は上りが素晴らしく、ラスト3F 10.9 – 10.9 – 11.4という超ハイレベルな瞬発力戦だった。アスクエジンバラは2番手から33.3の上りを使っていたがキレ負け。力負けとは思わなかったが、後ろから差してきたアンドゥーリルとは大きな力差を感じた。2戦目の小倉芝1800mで順当に勝ち上がり。このレースもラスト2Fだけの超瞬発力戦だった。ラスト11.6 – 11.2で突き放したのは評価できるが流石に相手が弱すぎた。次走のコスモス賞も順当に勝利したが、このレースも正直レベルは低かった。同条件で行われた当日1Rの未勝利戦(マイネルシンベリン戦)より時計面は完全に下であり、相手も弱かった。前走のサウジアラビアRCは順当に負けたという印象。相手は中々揃っていたのでおそらく適性外のマイル重賞では厳しかった。スローで脚を使う競馬は出来ていたので、距離が2000mになるのはGood。今回はここまで4戦異なる競馬をしてきたことが活きるはず。

ウイナーズナイン

S

小倉芝2000mデビュー。この馬の新馬戦は非常にレベルの高いレースだったと考えている。2歳時の小倉芝1800m、2000mで上り3F 34.9以下、ラスト1Fのレースラップが11.2以下という数字のレースで勝利した馬はドウデュース、クロノジェネシスなど4頭しかいない。この時の2, 3着はかなりのハイレベル戦だったカラペルソナ戦で同じく2着、3着だエチゴドラゴンとチェルヴァーラであり、相手関係も非常に優秀。数字の割に手応えは微妙で4角前から強めに追われながらエンジンが中々かからず、ゴール直前でやっと前に出るという競馬だった。2戦目の芙蓉Sでも同じような感じで4角前で鞭が入るほど。それでも内有利な中山で外を回し、前有利の展開を一頭だけ差し切っているので時計や見た目以上に強い競馬だったと考えている。新馬から全体時計を5秒ほど縮めたのも素晴らしい。レースを見る限りしっかり追えるタイプの騎手と手が合っていそうで、今回乗り替わりとなるのが西村騎手ならばプラスに働く可能性は高いかなという印象。牝系にスタミナ・スピードの要素をバランスよく揃えていて今の京都芝も合うのでは。

カラペルソナ

S

中京芝2000mデビュー。アストロレガシー組。この一戦は後半ラップのレベルが非常に高く、レベルの高い一戦だった。カラペルソナは5着に敗れているが完全に度外視できる競馬だった。直線内目で進路がなく、ブレーキを踏んだところで躓いてしまい、一気に後方に下がる大きな不利有。しかしそこから盛り返して最後の脚色は上位陣と全く差がなく、ゴール後も脚を余していたことは明白だった。そしてこれも相手がかなり揃った印象だった中京芝2000m未勝利戦を0.3秒差で勝利。全体時計2:00.5、上り3F 33.1という数字は当時の馬場を考慮してもかなり優秀。1kgの斤量恩恵があったことを差し引いても高く評価すべき一戦だった。牝馬ながら2戦連続で牡馬相手に中距離戦を使われており、それだけで陣営の期待が相当高いことが伺える。指数的には今回のメンバーでは最上位に来るレベル。今回の不安材料はこの時期の牝馬は牡馬に対してパフォーマンスを落とす可能性が高いこと、血統的に中京適性が高すぎることくらいか。

ゴーイントゥスカイ

A

東京芝2000mデビュー。かなり時計が出る毎日王冠の日。ゴーイントゥスカイは内前で脚をためる競馬を選択。直線では中々進路が出来ず、残り4Fを過ぎても頭を上げていきたがる馬を鞍上が押さえつけており、この時点で馬券圏内は厳しいかなという様子だった(レース後コメントでも詰まりったことに対して言及有)。残り3Fを過ぎて最内に進路を見つけてからの脚が素晴らしかった。残り2Fだけで前にいた4頭を全てかわして先頭でゴール。レースラップラスト1Fは11.2であり、この馬の個別推定ラップは10.7程度。東京芝2000mで歴代最速のラスト1Fレースラップは11.0なのでこの個別ラップは過去最速に近いだろう。全体時計も地味に優秀(高速馬場)。血統的には高速馬場の鬼の可能性有(コントレイル × Tapit)。化け物級の可能性を秘めるためこの手のタイプはオッズ次第。初の輸送関西競馬、右回り、メンバーレベルが上がる中で結果を残せるかという不安材料を補って余りあるオッズをもらえるなら素直にこの馬の単勝が一番期待値が高いかも。ちなみに京都2歳Sは意外にも前走東京組が強いレースであることも頭に入れておくとよいかも。

サトノアイボリー

C

中京芝2000mデビュー。このレースは前半5Fが66.2という超スローペース。馬群で脚をためて直線はばらけた馬群の内に進路を選択。2着に迫られたが何とか追い勝って勝利。ロスをできる限り抑えた好騎乗であり、当時の相手はかなり弱いので評価できず。ラスト2Fは11.4 – 11.0だが他の相手に差をつけられていないのが大きなマイナス。2戦目は1勝クラスの紫菊賞で2着。1:59.3という時計だけ見ると高く評価したくなるが、このレースはラップが滅茶苦茶なレースだった。前の2頭が競り合う形で全く落ち着かず、4角までずっと横並びで競ってしまう珍しい形になった。3番手で脚をためることが出来ていたサトノアイボリーにとっては絶好の展開だったが、勝ち馬を差せず2着というのは着順通り評価できず。高速の京都芝でラスト1F 12.3というのはペースを考えてもさすがに遅すぎる。牝系的には新馬のような瞬発力勝負より2戦目の方が向いていたと推測。相手なりタイプという気もするが前走である程度の底は見えたかなと思っている。2歳時点での完成度は高いと思われるため、今回ペースが流れて消耗戦になればチャンスはありそう。

ジャスティンビスタ

C

京都芝1800mデビュー。バルセシートの新馬と同日。新馬では外からスタートよく先行し2番手での競馬。序盤はペースが流れたが中盤で13.0とペースがかなり緩んで再度加速するかなりペース差が激しい競馬となり、結果的に前が残った形。2着馬に外から迫られたが、余力を残しており加速ラップで勝利(11.4 – 11.3)。時計面はそこそこだが、相手がかなり弱かったとみている。内容的には同等だった2着タイムレスフレアーは次走でパーヴォという馬に負けているが、この馬は京都2歳Sに出走予定のメイショウソラリスに0.5秒離されて負けている(展開を考えるとそのまま実力差だとは思っていないが)。また、フクチャンブラックを物差しにしてもジャスティンビスタが世代上位とは程遠いことがわかる。先週の東スポ杯2歳Sで1戦1勝馬が複数好走したため今回もある程度人気の対象になると予想しているが、基本的に1戦1勝で重賞に挑戦する馬は人気なら軽視でよいと割り切ってもよいくらい(ただし東スポ杯2歳Sなどの超王道レースはまた別の傾向があるので注意は必要)。血統的には筋が通っていて上もある程度活躍しているのは面白いが今回の総合評価は低め。

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ネッタイヤライ

A

札幌芝1800mデビュー。シェルズレイの牝系でスピード優位なタイプなのかなという印象。新馬は減量騎手騎乗ながら1番人気1.8倍に推された期待馬。出遅れから二の足で前に行き、かなり行きたがるところを何とかなだめて2~3番手で進める。直線では勝ち馬の外を回して追い上げるも届かず2着という結果だった。当時の1, 3着馬はかなりの素質馬であり、相手は強かったとみてよいだろう。そしてレースのラスト2Fはかなりレベルが高く評価すべき。2戦目も2番人気に推されたが5着。勝ち馬エチゴドラゴンの逃げについていったが力の違いを見せつけられた。この時のラップは非常にタイトでスタミナが要求されるレースだったと考えており、勝ち馬を負かしに行っての結果なので度外視可能(勝ち馬は非常に強い)。3戦目は順当勝ち。逃げてそのまま押し切る競馬。2着馬は強く相手も評価。この馬は気性的に行きたがるタイプで、ここ三戦は前での競馬になっている。2000mよりは1800m以下に適性がありそうなので距離は不安材料。能力的には今回のメンバーでは上位とそれほど大きな差はないとみているので後は人気次第。

バルセシート

京都芝1600mデビュー。レシステンシアやグラティアスの下。キズナ×デインヒル(Danzig)×Sadler’s Wellsがニックスであるということは数年前からかなり浸透してきた。ちなみに先週の東スポ杯2歳Sを勝利したパントルナイーフもこの血統構成。バルセシートは新馬前の調教がイマイチだったことで3番人気にとどまったが育成段階の評判はかなり高かった馬。中団につけて直線で外目に出してからは他の馬とは違う脚を使って圧勝。ラスト1F推定は11.2程度で明らかに出走メンバーの中では抜けていた。全体時計(1:33.6)も素晴らしく評価は高め。ただし前半ペースが速く、展開は差しに向いた。馬場も高速水準で差し決まっていたので化け物と評価するにはまだ早いかなという印象。新馬でマイルを使ったことも個人的にはややマイナス評価。今回はCデムーロ騎手が中間の調教に乗っているのだが、もう一頭しがらきの馬であるロックターミガンの調教にも乗っていたので、バルセシートが選ばれたのかなと推測している。よってこの馬への陣営評価はかなり高いと考えられるので人気確実でも無視できない存在だと捉えている。

フリーガー

A

阪神芝2000mデビュー。最内枠からまずまずのスタート、内の好位をとって競馬を進めた。逃げた2着馬エアビーアゲイルの後ろから直線に入って外から並びかけ、残り2Fを過ぎたあたりで何とか交わして1着でゴール。2着馬が勝負根性を見せて最後まで粘ったので着差はつかなかったが、やや余裕のある勝ち方だった。33秒台の上りが頻発するほど時計が出る馬場であり、時計面の評価は低め。2着馬は次走で勝利し、4着馬も次走以降面白い競馬を続けており、相手は悪くなかったはず。矢作厩舎×坂井騎手×コントレイル産駒(×ノースヒルズ)なので陣営の期待はかなり高そうなのは注意すべきポイント。牝系を見るとダートや高速馬場が向きそうな印象なので今の京都が合うイメージはあまりない。矢作厩舎の1戦1勝馬は通常の上昇度以上に上げてくる馬が多く、人気薄なら評価を上げるべきかなと考えている(直近だとテルヒコウが東スポ杯2歳Sであれだけ走れるのは意外だった。1年前のジュタもこのタイプ)が、上述の通りコントレイルにつながる要素が多すぎるので人気サイドになると予想。それならおそらくフリーガー以下の人気になるであろうゴーイントゥスカイやネッタイヤライを個人的には重視したい。

ブラックハヤテ

B

東京芝1800mデビュー。モノポリオが勝利したレースで2着。減量騎手騎乗で逃げの競馬。先頭に立つまでに外の馬に少し抵抗されたのでペースは中々厳しめ。直線で沈むかと思われたが勝ち馬モノポリオに差されてからもうひと伸びしていたので3着馬より評価は高い内容。直線真っすぐ追えず、ふらつく幼い面を見せていたので伸びしろはありそうだと感じた。その通りに2戦目であっさりと勝利。相手は初戦で差されかけたシーズザスローンだったが、着差以上の完勝だった。時計のかかる福島での競馬であり、時計面の評価は難しいが、ラップ通り余力はかなりあるように感じた。3戦目のOPコスモス賞は大出遅れから最後方になってしまった。内前有利の馬場でペースもそれほど流れなかったので位置取りの時点で勝負あり。4角前で動いて先団に近づいたが、ペースが上がったところで他馬より脚を使っており、見た目以上に厳しかったはず。4角では大きく膨れてしまい、距離ロスが大きな雑な競馬になってしまった。それでも最後は前との差を詰めており、能力的に勝ち馬とそれほど差はないと感じた。

メイショウソラリス

C

京都芝2000mデビュー。現状は早熟説のあるシスキン産駒で母父にはシンボリクリスエス。近親に目立った活躍馬はおらず血統評価は低め。新馬のダークマルス戦は2番人気に推されていたが、5着に敗戦。内の3番手インで脚をため、直線まで勝ち馬の後ろというベストポジションにいたが、外に出しても前の馬を捉えられず、後ろには差されており内容はイマイチ。時計や相手のレベルもそれほどで評価は低い。雨の重馬場だったが馬場は初週の綺麗な状態だった。2戦目も同じ条件を使い、未勝利を突破。この時は外枠から逃げて自らラップを刻む競馬。中盤で緩めて残り5Fから徐々に加速する理想的なラップを踏めたことが大きく、4角でやっと他の馬が並びかける非常に楽な展開だった。パーヴォに0.5秒差つけているが、この馬が大外から差し遅れただけで能力的にはパーヴォより下の可能性が高い。実際に新馬では後ろからこの馬に差されている。勿論今回も楽逃げをうてる可能性はあるが、前走とはメンバーレベルが違いすぎるため嵌る望みは薄いだろう。跳びが大きく、京都内回りで好走するなら逃げがベストかも。

ロックターミガン

B

中京芝2000mデビュー。高速の中京芝で4F目以降は締まったラップになり、スピードの持続力が問われた競馬で圧勝だった。後半5Fは58.0なので高く評価。馬体重や血統の字面を見る限りキレる脚は使えなさそうで、この時の競馬が合っていたのかなという印象。ラスト1Fは大きく減速しているが、騎手も流して楽に走っていたことは考慮すべき。ただし相手はそれほど。2戦目はOPの芙蓉Sにチャレンジしたが4着。内有利の中山で外枠からずっと外を回し、4角早めから仕掛けていたので最後に止まったのは言い訳がきく。また、上位3頭の内2頭はこの馬よりも内を回っていたのでこれらに対しては能力負けとはまだ言い難い。ただし勝ち馬ウイナーズナインに後ろから差されているのでこの馬よりは”現時点で”下の評価になる。例年より芙蓉Sのメンバーレベルは高かったと考えており、そこで1番人気4着なら総合的に高評価になるが、今回はウイナーズナインとの人気差次第かなと考える。今回の乗り替わりはマイナス評価。

まとめ

おまけ:後半5Fランキング

今回は先週の東スポ杯のようにレースへの影響は小さいかもしれませんが同様各馬の経験したレースラップ後半5Fを速い順に並べました!条件は以下の通りです。

・3着以内に入ったレース
・芝レース
・距離1600m以上

予想の参考になるかも…!?

それでは!

次回の記事でお会いしましょう!

POG(ペーパーオーナーゲーム)本を読み返すと当時の期待馬が現状どうなっているのかな、という視点でも楽しめるのでオススメです!

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私のPOGで選んだ馬は以下の記事にまとめていますので是非POGに興味ある方はご覧ください!

日曜夜に放送中のロイヤルファミリー

がより一層面白くなるようなレビュー記事(ネタバレなし!)

を書いているので気になる方は是非チェックしてみてください!

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