結論
◎ コスタボニータ
△ シンティレーション
△ ベリーヴィーナス
△ キミノナハマリア
△ セントカメリア
△ フェアエールング
△ アリスヴェリテ
予想ポイント
①小倉牝馬Sで過小評価されているファクターは?
②各馬の能力比較
①小倉牝馬Sで過小評価されているファクターは?
小倉牝馬Sは過去同時期同条件で行われていた愛知杯に相当するレースです。
しかし、小倉芝2000mであるためこれまでとコース設定が異なります。
そんな中でも、牝馬限定のハンデ重賞という条件自体が珍しく、傾向を見ると今後も使えそうだなと感じているため、小倉牝馬S単体というよりは牝馬限定のハンデ重賞全体で過小評価されていると考えられるファクターについて触れていきたいと思います。
注目すべきは斤量です。
ハンデ重賞なので当然一番注目が集まるポイントですが、過去のレースを見ると過小評価されている、そして今後もおそらく過小評価されるであろう条件が浮かび上がります。
それは、トップハンデとなった馬です。
当たり前のことじゃん!と思われる方も多いかもしれませんが、牝馬限定の重賞としては今後も狙えるのではないかと考えています。
知っている方が多いと思いますが、ハンデ戦の斤量はJRAのハンデキャッパーにより決定されます。以下の記事ではハンデキャッパーの方の貴重な意見を聞くことできるのでオススメです。
理想はゴール前横一線 多忙な日々送るハンデキャッパー | 競馬ニュース – netkeiba 日々トレセンや競馬場で取材を続ける記者がテーマを考え、自由に書く東西リレーコラム「書く書くしかじか」。今週は東京本社・面 news.netkeiba.com
この記事でもふれられているのですが、ハンデ戦では
トップハンデの馬を軸に他馬を決めていく
と明言されています。つまり、ハンデキャッパーはトップハンデの馬が一番強いだろうと考えているということです。
そして、特に芝中距離の牝馬限定重賞においては、メンバーレベルが低くなりがちです。
そんな中で重視されるのは牡馬混合戦での実績や重賞での好走経験であるため、近走調子を落としていたとしても明らかに格が上の馬がトップハンデとなりやすい傾向があります。
ここまではあくまで仮定の話。実際にデータを見ることで実際に狙ってよいのかを考えましょう。
過去10年で開催された以下の牝馬限定ハンデ重賞
- 愛知杯
- 中山牝馬S
- マーメイドS
- ターコイズS
においてトップハンデとなった馬(複数頭いる場合は除外)の成績は以下の通りです。
単勝回収率:209%
複勝回収率:136%
大きく100を超える結果になっています。ちなみに勝率、複勝率は以下の通りです。
勝率:11%
複勝率:41%
頭数は全部で27頭。近年の勝ち馬は2020年のデンコウアンジュ(中山牝馬S)でした。その時は単勝オッズが24.6倍。
過小評価を狙う、という意図なので当たった時は大きいですが、継続して狙う根気強さは必要だと考えられます。
競馬ファンの思考や近年特にタイム指数が優秀な上り馬が過剰に人気する傾向を考えると、今後も妙味はありそうかなと個人的には思います。
②各馬の能力比較
このレースは1月末という寒い時期に行われるということで、体調が非常に重要なレースです。
よって、単純な能力通り決まることは少なく、能力比較に意味はあるのか?という声もあると思います。
個人的に牝馬の能力をはかる上で共通して使える指標は牡馬混合戦での実績であると考えており、私は常にこの考えをベースに牝馬の能力評価を行っています。
古馬牝馬の能力をはかる1つの目安として、牡馬混合重賞での実績があります。
直近では先週開催された日経新春杯で5番人気に推されたホールネスが大敗しましたが、この馬は牡馬混合での重賞実績がありませんでした。G1エリザベス女王杯で3着という実績が注目されての人気だと思いますが、基本的にレースレベルとしては
G3の牡馬混合重賞 > エリザベス女王杯
くらい極端に考えてもよいくらいです。
これも最近の例ですが、有馬記念を中穴人気で勝利したレガレイラはホープフルSで牡馬相手に勝利した経験があり、クラシック路線で牡馬相手に強い走りを見せていた馬でした。
それが明らかに力を出し切っていない牝馬相手の2戦で見限られたことで人気を落としていました。
これらは直近の分かりやすい例ですが、他に過去の馬で考えても上記の考え方で取れる美味しい馬券は数多く存在します。
今回のレースでもまだ牡馬相手に重賞で走ったことのないクイーンズウォークが1番人気となりそうであり、人気的な妙味は他の馬にありそうです。
今回、直近一年間で牡馬混合重賞で好走した経験のある馬は以下の通り。
コスタボニータ(小倉記念2着)
フェアエールング(福島記念2着)
今回初の古馬戦となる3歳牝馬を除いて、能力上位なのはこの2頭だと考えています。
ちなみにOPクラスのレースや2年前以上前までの期間に範囲を広げると以下の馬も該当します。
- キミノナハマリア(札幌日経OP)
- アリスヴェリテ(野路菊S)
- ゴールドエクリプス(小倉記念)
- セントカメリア(都大路S)
その他、下のクラスでも牡馬相手に強い走りを見せていた馬に注目してみると面白いかもしれません。
是非参考にしてみて下さい!
各馬の短評(ピックアップ馬のみ)
16. コスタボニータ
ここまで書いてきた通り、トップハンデにふさわしい実績を持っており、今回のメンバーでは最上位の馬でしょう。前走も本命にしましたが距離とペースがこの馬に向かなかったことが敗因だと考えています。この馬の持ち味が生きるのはタフなペースで瞬発力を求められない展開。アリスヴェリテが飛ばすであろうペースにある程度ついていけば好走確率は高いとみます。調教を見る限りこの馬なりに体調も良さそうです。乗り替わりとなる騎手がどの程度この馬の特徴を掴んでいるのかがリスクだと考えています。
9. クイーンズウォーク
2歳時から見てきた限りでは現4歳世代の牝馬はかなりハイレベルだと考えています。この馬もクイーンCを勝った時の数字が素晴らしく、実績通りG1でも通用するはずです。ただしこの馬が好走してきたのははっきりと後半の瞬発力勝負になった時。タフな展開になったオークスで競り負けているように今回想定する展開で好走できるかは未知数です。抜けた1番人気になるとみているため今回強く買いたいという気持ちは生まれませんでした。調教から状態は過去1番に近い出来ではあると思います。
7. シンティレーション
エリザベス女王杯は致命的な不利があったため度外視で良いでしょう。3勝クラス勝ちが素晴らしく、強い牡馬相手に勝利しているため今回のメンバーでは上位の存在です。過去1月の中山で好走していることからこの時期がベストである可能性も考えられます。調教でも素晴らしい動きを見せており体調はよいとみます。乗り替わりなど様々な背景から今回は人気が落ち着くと考えているため、想定人気通りであれば本命としてもよいくらいです。後は展開次第でしょう。
最後に
最後までお読みいただきありがとうございます!
みなさんによってよい小倉牝馬Sとなりますように!
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おず