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東京11R 日本ダービー
自信度3 ★★★☆☆
◎ ファイアンクランツ
〇 クロワデュノール
▲ ジョバンニ
△ サトノシャイニング
△ ショウヘイ
△ エムズ
△ エリキング
本命◎ ファイアンクランツ
今年の皐月賞はレースレコードでの決着となり、上位5頭が抜けて強かったという見解は競馬ファンの共通認識だと思われる。時計が速い=馬が強いというのは当然だが、皐月賞に関しては見方を変える必要があると考える。以下は皐月賞の勝ち時計ランキングTOP5。
1位 2025年 1:57.0 ミュージアムマイル
2位 2024年 1:57.1 ジャスティンミラノ
3位 2017年 1:57.8 アルアイン
4位 2016年 1:57.9 ディーマジェスティ
5位 2013年 1:58.0 ロゴタイプ
今年の勝ち馬ミュージアムマイル以外の4頭はその後のダービーで勝てていないというのは重要な事実だと思っている。特にアルアインやロゴタイプはその後の戦績を考えてもやや短い距離に本来の適性があったと思われる馬。今年皐月賞で上位に来たマスカレードボールとミュージアムマイルはマイルの新馬戦でデビューしており、陣営は当初スピードに長けたタイプだと考えていたことがわかる。
つまり何が言いたいかというと、今年のダービーが長距離指向の強いレースになった場合、一般認識とギャップのある結果になる可能性がそれなりにあるのではないか?ということ。
個人的にこれまでこの世代のレースを一通り予想・回顧してきての感想は長距離レースのレベルが非常に高かったということ。出走馬のレベルを重視する人はあまり気にしないかもしれないが、特にゆりかもめ賞やすみれS、ゆきやなぎ賞、青葉賞は例年以上に時計的なレベルが高かったと言えるレースだった。全体時計が過去No.1だったゆきやなぎ賞、すみれSは勿論だが、長距離を走った後最後2Fのレベルが異次元だったゆりかもめ賞、青葉賞は個人的にかなり高く評価しているレース。エネルジコがダービーに出てこれなかったのは残念だが、ファイアンクランツにはかける価値があると考えている。
ファイアンクランツは上述のハイレベル長距離戦で常に上位争いしていた実力馬。別路線組かつ勝ち切れていない馬なので今回のダービーで人気薄になるのは当然だが、2歳時の東スポ杯(超王道路線)での評価を考えると違和感がある。当時は4番人気だったが一桁の単勝オッズ。レース内容は直線入口での位置取りを考えれば上位とはそれほど差がなかったと考えている。この時はクロワデュノールが万全の状態ではなかったのでそれでも完敗していることにはなるのだが、ファイアンクランツも体重を大幅に増やしベストではないジョッキー選択となってしまったことも敗因の一つと考えることもできるだろう。この馬に対して堀調教師や騎乗したジョッキーは以下のようなコメントを残している。
・晩成型
・テンションが高い
・長距離向き
・競馬での折り合いはつく
・経験を積んで更に能力を発揮するタイプ
皐月賞を経由してはいないが、それ以外の馬ではダービーに向けて最も良い経験を積んできたのは間違いなくこの馬。騎手含めた陣営が感じた(コメントから読み取れる)課題に向き合ってレースで教育しながらここまで来たことに好感が持てる。長距離を連続して使っていることによる消耗は当然考える必要があるが、堀調教師は現役調教師の中でダービーに向けてコンディションを整える手腕に関してはNo.1に近い。今年の皐月賞組の消耗、青葉賞からのレース間隔延長などプラスに働くであろう要素もある。これまで後ろから差されたのはエネルジコだけであり、素質馬が初めて人気薄の立場でマークされず騎乗することができるのも個人的に楽しみ。馬具を工夫して挑む今回の返し馬でこれまでとは違う進歩がみられるのであればオッズ急落の傾向もみられるはずなのでその点も注目したいところ。
対抗はここが本当の本番であるクロワデュノール。陣営は新馬を勝った時からこの舞台を意識してきたことは間違いない。クロワデュノールの新馬戦の時計的なレベルは歴代の2歳戦の中でNo.1と言ってよいだろう。前走の皐月賞から状態が上がっていることは間違いなく、別馬のようだというコメントを信じるのであればここは圧勝する可能性もある馬。そもそも皐月賞で1倍台の単勝オッズに支持されるというだけで名馬になることはほとんど確定している。ここはしっかりと強さをみせてほしい。
3番手ジョバンニは皐月賞メイチと考えて本命に推したが不利により残念な結果になってしまった。血統的にポジションをとって競馬をしたときに良さが生きると考えており、道中と直線で位置を下げざるを得なかったことは着順が変わるレベルの不利だったと考えている。血統的には牝系にRainbow Quest、Green Dancerの名前があり明らかに今回の距離延長(スタミナが生かせるレース)は向くタイプだろう。ただし調教を見る限りやはり皐月賞より状態が上がっていることはなさそう。騎手コメントからも折り合いが難しい馬であることは間違いないため、3番手までの評価に留めた。
4番手サトノシャイニングは間違いなく前走皐月賞よりこちらが本番であった馬。前走予想時はクロワデュノールとの実力差に着目して無印にしたが、
勝負気配を感じなかったことも理由の一つ。今回予定外の乗り替わりは大きなマイナスだが、過程から状態は前走より良くなっている可能性大。皐月賞で2番人気に推された事実は重く受け止めるべき。東スポ杯の内容からクロワデュノールを逆転できる可能性は限りなく低いだろうが、きさらぎ賞は歴代トップクラスに強い。他馬との実力はそれほど変わらないか、むしろ上とみて上位評価する。
その他、京都新聞杯もレベルの高い長距離戦の一つであったことからショウヘイ、エムズは抑えたい。どちらも厳しいレースを経験していないのであっさり惨敗しても何も驚けないのだが、特にショウヘイの爆発力は魅力。
補足としてミュージアムマイルとマスカレードボールを評価しないのは上述の通り本来の適性はマイル向きとみていることが最大の理由だが、本命・対抗を重視する分3連系は薄く買いたいため。
全頭無事に、素晴らしいレースになることを期待。
今日の圧倒的軸馬!
今日の圧倒的軸馬は
東京11R ◎クロワデュノール
です!