前書き
今週末は今年初のG1、フェブラリーSが開催されます!
ダート路線のトップクラスの馬たちが激突するレースは本当に楽しみですね!
そんな大注目のG1と同じくらいコアな競馬ファンが楽しみしているのが同日9Rに行われるヒヤシンスSです!
こちらは未来のダート路線の主役候補が集まる好レースで、過去には
カフェファラオやゴールドドリーム
などの名馬がこのレースを勝利しています。
今年もかなり面白いメンバーが集まっています。後々語り継がれるような素晴らしいレースとなってほしいですね!
そんなメンバーの中で、個人的に最も注目しているのは
プロミストジーン
です。
2戦2勝の無敗馬ですが、体重が比較的軽い牝馬ということもあってそこまで人気を被ることはないのかなと考えています…!
本記事では、プロミストジーンについて、
過去2戦の強さを紹介し、読んでくれている皆さんに
この馬がG1級であることを熱く伝えていきたいと思います!
それでは早速いってみましょう!!
2歳新馬(中京ダート1400m)
プロミストジーンの新馬戦は中京ダート1400mでした。
ナダル産駒で母もダートで活躍した馬ということもあり、初めからダートで期待された馬です。
それを裏付けるように単勝オッズは1.4倍。牝馬限定のレースだったこともあってダントツの一番人気となりました。
オッズ通りレース内容は完勝。鞭を一度も使われることなく外々を回して楽々と前を差し切る競馬を見せました。
この時のレースラップは非常に優秀でした。
比較的急な坂がある中京ダートは2歳の若駒にとってきつい条件であり、最後まで早いラップを維持するのが困難なコースです。
よって、このコースでは早い上りを出せるかどうかを見るのが馬のポテンシャルを測るのに適していると考えています。
このコースで行われた2歳戦において上り3Fが36台以内で勝利した馬には
ラムジェット(東京ダービー競争1着)
リメイク(カペラS1着)
デュアリスト(兵庫ジュニアGP1着)
などの重賞勝ち馬がいます。
プロミストジーンの新馬戦はペースが遅く後半スピード勝負になりやすいラップだったため、この数字だけでは強さに確信を持てませんでしたが、次のオキザリス賞の競馬を見てこの馬は怪物かもしれないと思うようになりました。
その理由を次の章で解説していきます!

オキザリス賞(東京ダート1400m)
2走目となったオキザリス賞。
このレースでプロミストジーンが見せた走りは
G1級だったのではないかと考えています。
この日の東京ダートの時計は標準レベル。差し有利という訳でもなくペースによっては前残りも出るようなフラットな条件で行われました。
この日のメインレースは
武蔵野ステークス(G3、東京ダート1600m)。
勝利したのは今年のフェブラリーSで1番人気を争う
エンペラーワケアでした。
勝ち時計は1:36.0、勝ち馬の上り3Fは36.5。
ラスト1Fは12.2かかっていることからも時計レベルは標準であることがわかります。
(過去5年データ参照)

それに対して、オキザリス賞の時計も見ていきましょう!
勝ち時計は1:25.1、勝ち馬の上り3Fは35.3。
武蔵野Sと200m違うので全体時計を直接比較することはできませんが
上り3Fはプロミストジーンの方が1秒以上速いです。
オキザリス賞の過去5年の記録は以下の通りです。

過去5年で見ると2021年のドライスタウト(2023年フェブラリーSで2番人気)の時計が非常に優秀であることがわかるのですが、上り3Fについてはプロミストジーンの方が0.6秒も速いです。
そして、馬場水準で見ると2021年は今年より1秒ほど速い馬場水準だったと考えているため、今年プロミストジーンが記録した時計は2021年と双璧であり
オキザリス賞の中でも過去最高レベルに近かった
と言えると思います。
ちなみにラスト2Fのレースラップが加速ラップとなったのは2025年のみで、4角10番手以下から差し切ったのもプロミストジーンが初めてです。(このレースはコース設定どおり基本前が有利なコースです…)
さらに面白いことに、プロミストジーンが記録した上り3F 35.3という数字はこの日のダートレースの上り3Fの中で最速です。
1600mの2勝クラスを圧勝した怪物候補
ウィンドフォール
武蔵野Sで最後方から脚をためて追い込んだ
カズペトシーン
これらの馬よりも早いというのははっきり言って
“異常”です…
忘れられがちですがプロミストジーンが牝馬であるということも強調しておきます…!

最後に
この記事では
プロミストジーン
について考察してきました。
去年、一昨年は2~3歳戦で素晴らしい時計やラップが頻発し、JDC(ジャパンダートクラシック)が素晴らしい時計で決着したこともあって現4歳世代は超ハイレベルな世代として広く認識されるようになりました。
そして現3歳世代も同じような見方が広がっていくんじゃないかなと思っています。
やはりダート路線が整備されたことで大手のノーザンファームもダートに力を入れるようになり、主力であるナダル産駒の台頭とともにダートの化け物が出てくるんじゃないかなと予想しています。
そんな中で今回熱を入れて解説してきたプロミストジーンが頂点に立てるのか、
今後に大注目していきたいと思います!
まずは今回のヒヤシンスSで素晴らしい走りを見せてほしいですね!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
今回は以上です!
また次の記事でお会いしましょう(^^)
おず