ライトクオンタムに関する考察記事です！
※この記事は2023年5月21日noteに投稿した記事をリライトしたものです
前書き
今年のオークスにおいてライトクオンタムは12番人気。単勝オッズは44倍となっています。
（5/21 10時時点）
桜花賞では最終的に2番人気8.0倍まで支持された馬がここまで評価を落としています。
桜花賞では、ディープインパクト最後の産駒に武豊騎手が騎乗すること、無敗馬であったことが人気の要因だったと考えています。
今回のオークスでは、桜花賞での惨敗、田辺騎手への乗り変りなど、前走人気になっていた要素がなくなり、
世間的な目がこの馬に向かなくなったことで人気が急落しているのではないかと思います。
このような人気要素とは別に、この馬は同世代でもトップクラスの素質を持っていると私は考えています。
そう考える最大の理由は、新馬戦でこの馬が見せたパフォーマンスにあります。
今回はその新馬戦について考察し、今年のオークスとのつながりについても述べたいと思います。
新馬戦のパフォーマンス
ライトクオンタムが出走した2022年11月22日の新馬戦。
大外枠から素晴らしいスタートを決めて先頭へ行きました。
直線では軽く仕掛けただけで鞭を使うことはなかったが、後続に2馬身半差をつけての完勝でした。
上記のレース内容だけ見てもかなり強いことがわかるものでしたが、注目すべきはラスト5Fの数字です。
この馬が記録したラスト5Fは57.7秒。
この数字が素晴らしいです。
まずはこの5Fの数字の価値について少しお話ししたいと思います。
東京芝コースは直線が525.9mと他場に比べて長く、馬のスピード性能がフラットに発揮されやすいコースであると考えています。
そして、2歳時に東京コースを走る馬は、陣営も期待している馬が多いです。
陣営としては馬の素質を早い段階で把握したい思惑もあって、レース自体はスローペースで折り合いをはかり、
レースでは最後の5F（1000m）のスピード勝負になりやすいことが特徴です。
ここが大きなポイントで、前半のペースに関わらず後半5Fのスピードが速いほどその馬の素質が高いと考えることができます。
その考えに基づいて、2歳限定の東京芝1600mに絞ってレース上り5Fの数字を早い順に並べたものは以下の通りです
データは2014年以降のレースを対象としています。
これをみると、上位のほとんどが重賞馬であり、G1でも勝ち負けになった馬がほとんどです。
このランキング表からもれたほかの上位馬をみても、
シャンパンカラー
モズメイメイ
レイベリング
など、去年から今年にかけて世代戦で活躍した馬が多数並んでいます。
特に注目すべきことは、主なG1実績にも示した通り、東京のG1レースにつながりやすいということです。
オークスとのつながり
さきほどの表の中で牝馬に着目すると、
去年のナミュール、一昨年のアカイトリノムスメと2年連続でオークスの好走馬が出ています。
グランアレグリア、ルーツドール、プリモシーンはオークスに出走していないため、馬券内率でいうと100%です。
1着馬以外でみても、去年のオークス馬スターズオンアースはナミュールと同じ赤松賞に出走して3着だった馬であり、オークスとの相関度は高いのではないかと推測します。
オークスは出走する馬のほとんどがマイル以下しか走ったことのない馬であり、現時点での距離適性をはかるのはプロでも難しいといわれています。
去年のナミュールは距離への不安から人気を落としていたことは記憶に新しいのではないでしょうか。
実際にレースペースによってはスタミナが強く求められるレースになることもあり、血統やこれまでのレースから見出された持久力に特化した馬が馬券内にくることもありました。
それでもやはり東京の良馬場ではスピードが重要なことは周知のとおりです。
であれば上記の東京芝での上り5Fに着目してスピードに特化した馬を狙うのがよいのではないかと考えます。
今年は上記の表の中から、
アルテミスSの勝ち馬ラヴェル、2着馬リバティアイランド、そしてライトクオンタムが出走します。
リバティアイランドは1倍台がほぼ決まっているほどの人気馬であり、これまでのレース内容からも怪物であることは疑いようがありません。
それ以外の2頭については東京で見せたパフォーマンス以外の敗戦で人気を落としています。
それならばこれら2頭の巻き返しに期待してもよいのではないだろうかと思います。
最後に
ディープインパクト産駒は去年までに12世代連続でクラシック制覇を成し遂げています。
ディープインパクト産駒が12世代連続クラシック制覇を達成 勝利馬の一覧 | 競馬ニュース – netkeiba.com 23日、ディープインパクト産駒のアスクビクターモア(牡3、美浦・田村康仁厩舎)が阪神競馬場で行われた菊花賞(3歳・牡牝・news.netkeiba.com
長年にわたって種牡馬リーディングのトップに君臨してきた偉大な産駒のラストクロップ。
日本で登録されたのはわずか6頭であり、ライトクオンタムはそんな数少ない精鋭の中の一頭です。
今回の投稿タイトルの答えは今後の結果を見てみないとわかりません。
しかし、ライトクオンタムがここまでに見せてきた素質だけであれば、今回のオークスで通用しても全く不思議ではないはずです。
私は、ライトクオンタムの好走に期待しています！
長い文章を最後まで読んでいただきありがとうございました！
おず
