【競馬コラム】2歳戦 レース後半5F(ハロン) 57秒台のレースを全て紹介します!

目次

前書き

おず

こんにちは!
競馬大好きサラリーマン
おずです!

以前、以下の記事で後半5Fのレースラップについて解説しました!レースラップの見方から復習したい方は是非お読みください!

記事を書いた際に、東京芝1800m 2歳戦の後半5Fについて触れたのですが、結局

後半5Fの数字が
どれくらいならすごいの?

という疑問が生じたのではないでしょうか?

そこで、今回の記事では2歳戦が行われる各競馬場の芝1600m以上のコースについて、個人的に強さの目安となると考えている

後半5Fが57秒台のレース

をピックアップし、そのレースの勝ち馬を中心に見ていきたいと思います!

この記事を読むことで以下のことがわかります!

  • 2歳戦 後半5F 57秒台だった全てのレースを紹介!
  • そのレースの勝ち馬とその後の成績
  • 2歳戦 後半5F 57秒台レースの価値

最後まで読んだらこれからの2歳戦の見方が変わるかもしれません。

手早く気になる競馬場のデータを見たい!という方は目次の該当競馬場のリンクをクリックするとそこまで飛んでみることができるのでお試しください。

是非最後までご覧ください!

条件の定義

データを紹介する前に、対象データの詳しい条件を書いておきましょう。

  • 中央競馬
  • 2006年1月~2024年10月
  • 芝1600m以上
  • 2歳限定戦

以上の条件に該当するレースは全部で

4205レースありました!

(さすがに19年間のデータで考えると対象レース数がとんでもない数になりますね…)

札幌競馬場(212レース)、
函館競馬場(80レース)、
福島競馬場(184レース)
は57秒台のレースがありませんでした。ですので、これ以降では競馬場ごとに57秒台のレースを紹介していこうと思います!

私は競馬データを使った予想を行っている人のおそらく9割以上が使用している業界No.シェアソフト

「TARGET frontier JV」

を使用していません。

個人で作成したデータベースからデータを抽出している関係で、細かなデータの不備があるかもしれませんが、その点はご了承いただけますと幸いです。

それでは本題のデータを見ていきましょう!

小倉競馬場

まずは小倉競馬場!

小倉競馬場の対象レースは153レースありました!

該当レースは以下の通りです。

日付 レース名 距離タイム1着馬1着上り3F後半5F
2022/8/14 2歳未勝利 1800m 01:48.6ロードラディウス34.657.9
小倉競馬場 2歳戦 芝1600m以上で後半5F 57秒台のレース一覧

その中で後半5F57秒台だったのは1レース。小倉競馬場はどちらかと言えば小回りの競馬場であり、直線距離も比較的短いので後半5Fが早くなること自体が稀なコースであるため、1レースしか該当しないというのは妥当な結果かもしれません。

さて、肝心なそのレースは2022年夏の小倉芝1800mでロードラディウスが勝利したレースでした。

ロードラディウス自身は2024年10月末現在では3勝クラス勝ちの身。3勝クラスを抜けているだけでかなり凄いことなのですが、芝では結果が出ず、ダートを使ってこの結果なので、57秒台を出せたから強いと決めつけるのは早計なようです。

結論、

小倉競馬場で後半5F 57秒台を出した馬
が強いとは言えないようです。

実は小倉競馬場で2歳戦を見る際は、もっと短い距離の2Fや3Fのラップに注目するのがよいと個人的に思っているのですが、それはまた機会があればどこかで紹介したいと思います!

阪神競馬場

続いて阪神競馬場です!

阪神競馬場の対象レースは704レースありました!

該当レースは以下の通りです。

日付 レース名 距離タイム1着馬1着上り3F後半5F
2021/10/102歳未勝利1600m01:35.3ヴァンルーラー33.657.3
2020/11/14デイリー杯2歳S(G2)1600m01:32.4レッドベルオーブ3457.4
2020/11/212歳新馬1800m01:35.5レゾンドゥスリール33.457.5
2021/11/72歳未勝利1600m01:46.9ポッドボレット34.157.7
2023/12/92歳未勝利1600m01:33.8キャプテンシー3457.8
2022/11/12デイリー杯2歳S(G2)1600m01:33.2オールパルフェ34.257.9
阪神競馬場 2歳戦 芝1600m以上で後半5F 57秒台のレース一覧

その中で後半5F57秒台だったのは6レース。阪神競馬場では2歳重賞も行われるため、レースのレベルが上がりやすいです。ただ、6レースの勝ち馬を見ると、その後重賞を勝った馬はいませんでした。残念ながら小倉競馬場と同様に

阪神競馬場で後半5F 57秒台を出した馬
が強いとは言えないようです。

1つの理由として、阪神競馬場は高速馬場となりやすい競馬場の一つであり、馬場が高速化した恩恵を大いに受けて時計が出てしまったことが考えられます。阪神競馬場は他の競馬場と比較しても平均タイムや後半ラップが早い競馬場であり、数字の絶対値だけで判断するのは危険ということを覚えておくとよいかもしれません。

また、上の表の馬の上り3Fの数字を見ると34秒台の馬が多く、実は後半3Fで見るとそこまで早い数字ではないことがわかります。阪神競馬場は直線最後に坂があり、ラスト1F(200m)はラップが落ちるのが通例です。なので、強い馬を見分けるためには最後にどれだけ減速せずに走れたか、の方が重要になると考えています。

中山競馬場

次は中山競馬場です!

中山競馬場の対象レースは694レースありました!

該当レースは以下の通りです。

日付 レース名 距離タイム1着馬1着上り3F後半5F
2024/9/82歳新馬1600m01:32.8ファンダム33.457.5
2021/9/202歳未勝利1800m01:49.1アスクビクターモア34.157.7
中山競馬場 2歳戦 芝1600m以上で後半5F 57秒台のレース一覧

ついに該当レースからG1を勝利した馬が現れましたね!アスクビクターモアです。弥生賞を勝ち、ダービーで3着、菊花賞でも勝利した名馬です。イクイノックスやドウデュースと同世代でまだまだこれから、という中でこの世を去ってしまったのは本当に残念です。

中山芝コースは小回りで直線コースも短いため、後半ラップが東京並みにはやくなることはほとんどありませんが、抜群にコーナリングが上手くて強い馬は早いラップで走れるようです。

ただし、阪神と同じように近年特に秋開催の中山は時計が異常に早くなる傾向があるのでそこは注意すべきかもしれません。

2024年に57秒台を出したファンダムは次走が試金石になりそうです…!

中山競馬場で後半5F 57秒台を出した馬
は強いといえるかも!

アスクビクターモア
ファンダム(?)

京都競馬場

次は京都競馬場です!

京都競馬場の対象レースは617レースありました!

該当レースは以下の通りです。

日付 レース名 距離タイム1着馬1着上り3F後半5F
2013/11/22歳未勝利1600m01:32.3ミッキーアイル34.657.8
2023/10/14紫菊賞1800m01:47.2ジュンゴールド3457.8
2023/10/142歳新馬1600m01:34.3タガノエルピーダ33.557.9
京都競馬場 2歳戦 芝1600m以上で後半5F 57秒台のレース一覧

ここでも後のG1が登場!ミッキーアイルです。短距離G1で大活躍した名馬ですね。ミッキーアイルは全体時計もかなり早いので当時からかなり騒がれていたんだろうなと想像します。

それ以外の2頭は現3歳世代の2頭ですね!日付に注目していただけるとわかるのですが、ジュンゴールドとタガノエルピーダが57秒台を出したレースはなんと同じ日でした…!

ジュンゴールドは次走重賞で人気を集めるも惨敗… 以降も好走できておらず今のところ期待に見合う活躍はできていません。

タガノエルピーダは次走となった朝日杯で牡馬相手に三着!先日の秋華賞まで同世代の中でも上位の馬として活躍してくれました。

ジュンゴールドについては素質は間違いないと思いますが、気性的な問題が大きかったのかなと考えています。やはり馬個別で特徴を抑えることも大切ですね!

京都競馬場で後半5F 57秒台を出した馬
は強いといえるかも!

ミッキーアイル

中京競馬場

次は中京競馬場です!

中京競馬場の対象レースは245レースありました!

該当レースは以下の通りです。

日付 レース名 距離タイム1着馬1着上り3F後半5F
2017年7月16日2歳新馬2000m02:04.7ワグネリアン32.657.7
2020年12月6日こうやまき賞1600m01:34.1ダディーズビビッド33.857.7
2024年8月18日2歳未勝利1600m02:00.4サラコスティ3457.7
2021年6月12日2歳新馬2000m01:35.0セリフォス34.457.8
中京競馬場 2歳戦 芝1600m以上で後半5F 57秒台のレース一覧

ここでも2頭のG1馬が出てきました!

セリフォスワグネリアンです。

ワグネリアンに関してはダービーを勝利した名馬です。そんな馬が新馬戦でその片鱗を見せていたと思うとワクワクしてきますね!

ここまでの項では右回りの競馬場を紹介してきましたが、中京競馬場は左回り。直線距離が比較的長いため各馬能力を発揮しやすいコースと言えるでしょう。

関西馬が東京よりも近い距離で左回りが経験できるということで、将来の大きなレースを見据えて素質を見込まれる馬が早い段階で使ってくるコースであるということも覚えておくとよいかもしれません。

サラコスティは2024年11月に行われた京都2歳Sで人気を集めるも大敗。この馬も気性面が課題となりそうですが、ポテンシャルは相当な大物である可能性もあるので今後も要注目です。

中京競馬場で後半5F 57秒台を出した馬は
強いといえるかも!

ワグネリアン
セリフォス

新潟競馬場

次は新潟競馬場です!

新潟競馬場の対象レースは435レースありました!

該当レースは以下の通りです。

日付 レース名 距離タイム1着馬1着上り3F後半5F
2021/8/29新潟2歳S(G3)1600m01:33.8セリフォス32.857.6
2022/7/302歳新馬1600m01:35.8リバティアイランド31.457.6
2023/8/122歳未勝利1800m01:46.9チェルヴィニア3357.7
2011/9/4新潟2歳S(G3)1600m01:33.8モンストール32.757.8
2024/8/32歳未勝利1600m01:33.3アルレッキーノ33.757.8
新潟競馬場 2歳戦 芝1600m以上で後半5F 57秒台のレース一覧

この表を見て納得された方も多いのではないでしょうか。

中京競馬場の項でも出てきたセリフォス

三冠牝馬リバティアイランド

2024年のオークス、秋華賞を制したチェルヴィニア

素晴らしい顔ぶれです。新潟芝外回りコースは日本一直線が長いコース。直線はばらけて差し脚比べになりやすいため、馬の力試しにはもってこいのコースです。

実はモンストールの2着はジャスタウェイでした。上り3F最速の脚をつかったのもジャスタウェイです。57秒台のレースは勝ち馬以外にも着目してあげると面白いでしょう。

今後も新潟競馬場の2歳戦は要チェックですね!

アルレッキーノは直近のサウジアラビアRCでは着順を落としてしまいましたが、まだまだ今後に期待できるはずです。期待して見守っていきたいですね。

新潟競馬場で後半5F 57秒台を出した馬は
強いといえるかも!

セリフォス
リバティアイランド
チェルヴィニア

東京競馬場

最後は東京競馬場です!

東京競馬場の対象レースは881レースありました!

該当レースは以下の通りです。

日付 レース名 距離タイム1着馬1着上り3F後半5F
2018/10/6サウジRC(G3)1600m01:34.0グランアレグリア3457.2
2021/6/262歳新馬1800m01:48.2ジオグリフ33.357.3
2024/6/92歳新馬1800m01:46.7クロワデュノール33.857.3
2019/11/16東スポ2歳S(G3)1800m01:44.5コントレイル33.157.4
2023/6/42歳新馬1600m01:34.6ボンドガール3357.5
2018/6/32歳新馬1600m01:33.6グランアレグリア33.557.6
2019/10/5サウジRC(G3)1600m01:32.7サリオス33.157.6
2021/11/20東スポ2歳S(G2)1800m01:46.2イクイノックス32.957.6
2021/11/282歳新馬1800m01:47.2サリエラ33.957.6
2022/11/122歳新馬1600m01:34.1ライトクオンタム3457.7
2023/10/21アイビーS1800m01:48.2ダノンエアズロック32.757.7
2023/10/28アルテミスS(G3)1600m01:33.6チェルヴィニア33.357.7
2024/6/82歳新馬1600m01:35.1コートアリシアン33.357.7
2021/11/21赤松賞1600m01:33.8ナミュール3357.9
2023/11/112歳未勝利1600m01:34.8エコロブルーム33.257.9
2024/10/272歳未勝利1600m01:33.1ダノンミッション3457.9
東京競馬場 2歳戦 芝1600m以上で後半5F 57秒台のレース一覧

これは凄いメンバーですね…!

3冠馬コントレイル

史上最強候補イクイノックス

近年G1戦線をにぎわせた馬がずらりと並びます。

該当した16レースの勝ち馬の内、7頭(重複1頭)がのちにG1馬になっています。そして、10頭が重賞勝ち馬になっています。

素晴らしいアベレージですね!それ以外の馬たちもOPクラス以上で一定の結果を残しており、以下の記事でもふれていますがレース後半5Fと馬の強さがリンクしていることがわかります。

ここ数年はかなり広まってきていますが、やはりこれからも東京競馬場の2歳戦では後半5Fが重要になってきそうですね!

現2歳世代の

クロワデュノール

コートアリシアン

ダノンミッション

には大注目!今後の活躍に期待しましょう!

東京競馬場で後半5F 57秒台を出した馬
は強い可能性大!

コントレイル

イクイノックス
グランアレグリア

まとめ

この記事では以下について解説してきました。

  • 2歳戦 後半5F 57秒台だった全レース
  • そのレースの勝ち馬と傾向
  • 2歳戦 後半5F 57秒台レースの価値

改めて具体的な数字で表現でまとめておくと

  • 中央競馬
  • 2006年1月~2024年10月
  • 芝1600m以上
  • 2歳限定戦

以上の条件に該当する4205レースの内

後半5Fが57秒台だったレースは37レース

確率で表すと

37÷4205×100=0.88%

そもそも後半5Fが57秒台のレースはかなり貴重であることがわかります。

さらに、その37レースの内、後にG1馬となった勝ち馬は15頭(重複3頭)います。つまり、後半5F 57秒台となったレースの勝ち馬が後にG1馬となる確率は

15÷37×100=41%

かなりの高確率ですね… これまで説明してきたように、左回りの競馬場により注目してみると精度が上がるかもしれません。

是非皆さんも今後2歳戦の後半5F、特に57秒台のレースに注目してみてください!他の競馬ファンよりもずっと先にとんでもない名馬に出会うことができるかもしれません。

今後も後半5Fや2歳戦に注目していきましょう!

今回は以上です!

また次の記事でお会いしましょう(^^)

おず

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