ボンドガール考察 ~グランアレグリア級の末脚~

この記事はボンドガールに関する考察記事です!
※この記事は2023年10月5日noteに投稿した記事をリライトしたものです

目次

前書き

2023年10月7日に行われるサウジアラビアRCにボンドガールが出走を予定しています。

この馬が出走した新馬戦のメンバーの内2~6着までがすでに勝ち上がっており、キャットファイトコラソンビートOPクラス1勝クラス以上のレースでも強い競馬を見せて2勝目を挙げています。2着だったチェルヴィニアも未勝利戦ではありますが破格の時計と着差で勝利しています。ボンドガールが勝ったレースは超ハイレベルな新馬戦だったといってもよいでしょう。

以上のように相手関係だけでもボンドガールの新馬戦の価値が高いことは明らかなのですが、このレースで記録した数字をみると、2021年に引退した名馬グランアレグリアとも比較できる数字であることが明らかになります。

本記事ではボンドガールの新馬戦について数字的な面から深堀し、現時点での私の評価を書き残しておきたいと思います。

2023年6月4日 2歳新馬戦

ボンドガールが勝利したレースは2023年6月4日 東京競馬場第3回2日目 5R 2歳新馬戦でした。

ボンドガール自身はスタートを決めて先団の後ろ、内ラチ沿いよりで脚をためる競馬となりました。直線半ばで少し外寄りに進路を切り替えて追い出しを開始。そこからは抜群の伸びを見せて逃げるチェルヴィニアを楽々と捉えて1着という結果でした。

逃げていたチェルヴィニアの上り3Fは33.4であり、レース上り3Fは33.3。ハイレベルな瞬発力勝負となった一戦でした。

ボンドガールの上り3Fはなんと33.0。この条件でもあまり見られない素晴らしい数字でした。

まず、この上り3Fの数字的な価値について、過去の馬と比較してみたいと思います。

上り3Fランキング 2歳東京芝1600m

2006年以降、2歳限定で行われた東京芝1600m戦について、勝ち馬の上り3Fが早い順に並べたものが以下の表です。(上位10位まで)

なお、2歳限定 ということでサウジアラビアRCやアルテミスSなどの重賞も含んだものになります。

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上り3Fランキング 2歳限定東京芝1600m

表をみれば明らかですが、ボンドガールの上り33.0という数字は第1位でした

他の馬を見ても重賞勝ち馬ばかりが並んでおり、シンプルに上り3Fの数字だけでもボンドガールが重賞級の馬である可能性が高いことがわかります。

続いて、上り5Fの数字も見てみましょう。

上り5Fランキング 2歳東京芝1600m

2006年以降、2歳限定で行われた東京芝1600m戦について、勝ち馬の上り5Fが早い順に並べたもの上位10位が以下の表です。

画像
上り5Fランキング 2歳東京芝1600m

ボンドガールが勝った新馬戦の上り5Fは57.5

この数字はグランアレグリアがサウジアラビアRCで記録した57.2に次いで第2位です。

この表で注目すべきは後半5F 57秒台のレースの勝ち馬です。

まず、すべての馬が重賞勝ち馬であり、グランアレグリアサリオスという一流のマイラーが並んでいます。

上り3Fの数字と合わせて考えても、ボンドガールはグランアレグリアやサリオスと比較すべき馬ではないかと私は考えています

グランアレグリアとの比較

最後に、上で名前を出したグランアレグリアとの比較について深堀したいと思います。グランアレグリアが勝利したのは2018年6月3日 東京競馬場第3回2日目 5R 2歳新馬戦でした。

実は、2頭が出走した新馬戦はどちらも安田記念と同日のレースです。そこで、新馬戦当日に行われた2018年、2023年の安田記念も含めて数字を比較してみました。

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2018年と2023年の安田記念当日のレース

表をみると、安田記念同士の比較では全体時計が0.1秒しか変わらず、上りの数字にも大きな差がないことがわかります。よって、馬場の時計水準はそれほど変わりないと考えられます。

その上でグランアレグリアとボンドガールの新馬戦の数字を眺めてみると、グランアレグリアの勝ち時計はボンドガールの勝ち時計より1秒早いことがわかります。

このレースは後の2歳G1馬ダノンファンタジーが出走していたこともあり、歴史的にも超ハイレベルな一戦であり、グランアレグリアの現役成績から考えても東京1600mの新馬戦では歴代1位のものであるといっても過言ではないでしょう。

ボンドガールの勝ち時計1:34.6はその数字には劣るものの、上りの数字ではグランアレグリアを上回っています。

グランアレグリアは早めに先頭に立って最後まで追われたため、自身のラップが後半レースラップの大部分を占めていますが、それとは対照的にボンドガールは残り100mを切ったところで2着のチェルヴィニアを交わして先頭に立っています。残り数十mのところから0.75馬身抜け出ているため、ラスト1Fは10秒台の数字で駆け抜けていると思われます。

私なりにここまでの内容を総括すると、ボンドガールが勝った新馬戦の内容・数字はグランアレグリアと双璧をなすレベルだったと判断します。

最後に

ここまで、ボンドガールの勝った新馬戦について、これでもか!というほど数字的に深堀してきました。

結論として私が言いたいことは、

ボンドガールの新馬戦はグランアレグリア級!

ということです。ボンドガールが強いという話は様々なところで出ているため、ほとんどの競馬ファンの間でこの馬が強いことはすでに認識されていると思います。しかし、その強さがどれほどのものなのか、具体的に比較例を出して触れているものは少ないと感じます。

人によって見方は違うので、評価の度合いもばらばらだと思いますが、本記事を通して、この馬に対する私の評価が非常に高いことがわかっていただけたのではないでしょうか。

サウジアラビアRCでも数字を伴った圧勝を期待しています!

ボンドガールファンの皆様、一緒に応援しましょう!!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

おず

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