プログノーシス考察 ~現役最強の可能性~

この記事はプログノーシスに関する考察記事です!
※この記事は2023年8月15日noteに投稿した記事をリライトしたものです

目次

前書き

おず

今の競馬界において現役最強馬はどの馬でしょうか?

イクイノックス
スターズオンアース
タイトルホルダー
ドウデュース
リバティアイランド
etc…

定義にもよりますし、人によって答えは変わると思います。実際にすべての有力馬が同じレースに出走しても、走るコースやその時のコンディションなど様々な条件によって結果は変わると思われるため、結論付けるのは難しいでしょう。

以上のような、どの時代でも議論が交わされる問いに対して、プログノーシスも現役最強馬候補に挙がってもよい馬だと私は考えています。

多くの人は意外に思われることは承知しています。

本記事では、そのように考える理由について、プログノーシスがこれまでに見せたパフォーマンスを振り返り、数字的な面から考察してみたいと思います。

2021年 毎日杯(GⅢ)

まずは2戦目にして初めての重賞挑戦となった毎日杯について。

このレースは後のダービー馬であるシャフリヤールが勝ったレースでその勝ち時計は1:43.9でした。これは2006年から今現在に至るまで741回開催された阪神芝1800m戦の中で第1位のタイムです。

プログノーシスは3着でしたが、このレースは前半5F 57.6の超ハイペースを後ろから追走する形。

1,2着のシャフリヤールとグレートマジシャンから約5馬身(約1秒)ほど後ろの位置取りでした。

最後の直線でも上手く追えないシーンがあったのですが、その上で0.3秒差まで差を詰めたパフォーマンスは、シャフリヤールと同等のものだったと評価しています。

つまり、2戦目の時点でその年のダービー馬と同等の能力を示していたことになります。

画像
2021年毎日杯 残り1000m付近の位置取り

2022年 京橋S(3勝クラス)

毎日杯後は条件戦を3連勝。

その最終戦となった3勝クラスの京橋ステークスも素晴らしいパフォーマンスでした。

このレースはハンデ戦であり、プログノーシスはトップハンデの57kgを背負ってのレースとなりました。

この馬としてはいつも通り後方からの追走。最終コーナーで大外に出して全馬を差し切って着差をつける見た目にも強い競馬でした。

特筆すべきは上り33.1という数字。

これは、2006年から今現在に至るまで636回開催された阪神芝2000m戦の勝ち馬の中で

第2位の上り3ハロンタイムです。

ちなみに1位は2013年大阪杯勝ち馬のオルフェーヴルが記録した33.0でした。

全体時計やペース、馬場状態など様々な条件が違う中で比較をするのは難しいですが、

このレースでプログノーシスが見せたパフォーマンスは全盛期のオルフェーヴルに匹敵するのではないか

と私は考えています。

画像
2022年京橋ステークス 最後の直線での位置取り

2023年 QE2世C(GⅠ)

最後に直近のレースであるクイーンエリザベスⅡ世カップについて。

このレースはプログノーシスにとって初の海外遠征かつG1挑戦となったレースでした。

やはり最後方からの競馬となり、ペースとしても1000m通過が65秒程度の超スローペース。

こうなると後ろからの馬が差してくることは難しくなってしまいます。

そんな前半ペースでも、プログノーシスは直線で進路を切り替えるロスがありながらも勝ち馬のロマンチックウォリアーに迫る2着まで追い上げました。

香港のレースでは、2ハロンごとのラップタイムを個別に計測しているため日本で定着している上り3Fのタイム表示がありません。

(2023年からはラスト400mについては1Fごとの個別ラップが香港JCのサイト上に表示されるようになりました!)

そこで、上り4F(800m)のタイムを過去5年のQE2世Cに出走した馬の中で比較したところ、

プログノーシスが記録した44.85という数字は1位(2023年1着のロマンチックウォリアーよりも上)でした。

全体時計やペース、馬場状態などの条件が異なるため、それだけで強さをおしはかるのは難しいですが、この馬の差し脚は世界でも通用することを示してくれたのではないかと思います。

この数字の凄さをわかりやすく示すために、2018年~2023年のQE2世Cに出走した日本馬の上り4Fランキングを10位まで示しておこうと思います。

プログノーシス以外の馬はすべてG1馬です。

(香港のG1に出走している馬なので当然かもしれませんが…)

順位上り4Fタイム馬名
1位2023年44.85プログノーシス
2位2022年45.19グローリーヴェイズ
3位2022年45.29ラヴズオンリーユー
4位2023年45.48ジェラルディーナ
5位2022年45.54キセキ
6位2022年45.62デアリングタクト
7位2023年46.14ダノンザキッド
8位2019年46.46リスグラシュー
9位2019年46.50ウインブライト
10位2019年46.70ディアドラ

最後に

ここで紹介したレース以外でも語りたいことは多くあるのですが、長くなるのでここまでにしておきます。

これまで紹介してきた過去レースの内容を具体的な数字で見ることにより、過去のG1馬と遜色ない能力を示していることがご理解いただけたのではないでしょうか。

とにかく私が伝えたかったことは

プログノーシスは現役最強馬の議論に加わる資格のある馬だ!

ということです。

特に阪神競馬場でのパフォーマンスが素晴らしいため、来年の大阪杯に出てこないかな~と思っています。

(来年は6歳となるため衰えが心配ですが…)

この馬がG1タイトルをとらずに引退してしまう姿は見たくないので、どこかでG1を勝つことを祈っています!

そして、今回の札幌記念でも先頭でゴールを駆け抜ける姿を想像しながら日曜日のレースを待ちたいと思います😊

プログノーシスファンの皆様、一緒に応援しましょう!!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

おず

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