ショウナンラプンタに関する考察記事です!
この記事では東スポ杯2歳Sでの好走可能性について様々な面から考察しています!
前書き
今週土曜日(11/18)に行われる東京スポーツ杯2歳S!
このレースは来年のダービーにつながる重要なレースです。
今年も陣営がダービーを意識しているような素晴らしい素質馬たちが揃いましたね!
そんな豪華な出走想定メンバーの中で、私が注目している一頭は
ショウナンラプンタ
です!
この馬は阪神芝2000mの新馬戦を快勝し、このレースへと挑んできます。
高野厩舎、鮫島騎手の評価も上々であり、新馬戦の勝ち方も素晴らしいものだったためおそらく上位人気になるとみています。
そんなショウナンラプンタの新馬戦を数字に着目して精査してみると、その価値の高さが際立ちます。
そして、過去に同じく阪神芝2000mを勝利して東京スポーツ杯2歳Sへと駒を進めた
スワーヴリチャード
にも劣らぬ素質を持っているのではないかと私は考えています。(言い過ぎかもしれませんが…笑)
本記事では、私がそう考える理由についてお話ししたいと思います。
東スポ2歳Sとダービーの結びつき
まずはじめに、東スポ杯2歳Sの重要性をお伝えするために、このレースとダービーがどのように結びついているのかを見ていきましょう。
結論をシンプルにお伝えします。
過去10年の東スポ杯2歳Sにおいて、3着以内に来た馬30頭の内、その後ダービーに出走できた馬は12頭しかいませんでした。そして、その12頭のうち7頭がその後のダービーで馬券になっています。
それらの馬は以下の通りです。
※馬名の前の数字はダービーが行われた年を示しています
2023年 ハーツコンチェルト
2022年 イクイノックス
2020年 コントレイル
2018年 ワグネリアン
2017年 スワーヴリチャード
2015年 サトノクラウン
2014年 イスラボニータ
つまり、東スポ杯2歳Sで好走し、次の年のダービーに出てきた時点で馬券圏内に来る確率は58%(=7/12)という高確率です。
ほぼ毎年のようにダービーで上位に来る馬を輩出しており、ダービー馬がここから出現することも珍しくありません。
このデータを見ていただくことで、東スポ杯2歳Sとダービーが密接に結びついていることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
ショウナンラプンタの新馬戦
さて、本題のショウナンラプンタの新馬戦についてふれていきましょう。
この馬の初陣は9月24日の阪神5R芝2000m戦でした。
レースでは出遅れがあり、道中は常に外を回る位置取り的には厳しいレースとなりました。この日の馬場は内がよい状態であり、2000m以上のレースでは内をうまく立ち回った馬が上位を占めていました。(同日の神戸新聞杯を見ていただくとこの傾向がよくわかると思います。)
ショウナンラプンタは4コーナーでも大外を回し、これでは厳しいだろうと思われる中で、他の馬を寄せ付けずに1着でゴールを駆け抜けました。
2着馬との着差は0.4秒。上り3F 34.3も一位の数字で申し分のないレースでした。
そんな新馬戦において注目すべき点は後半5Fの数字です。
阪神芝2000mは内回りのコースであり、東京コースでよくみられる上り3F 33秒台が出るような瞬発力勝負の一戦になるケースは少ないです。同様に後半5Fの数字もそこまで早くなることはありません。
よって、2歳時にこのコースで後半3Fや後半5Fを早く走ることができる馬はその後に出世する傾向があります。
実際に、阪神芝2000mで行われた2歳新馬戦において、後半5F(レースラップ)を最も早く走った馬はディープインパクトです。
ディープインパクトの新馬戦の後半5Fは57.8秒であり、阪神芝2000mの2歳新馬戦の記録としてはダントツの一位です。
そして、ショウナンラプンタが勝利した新馬戦の後半5Fは58.5秒。この数字はディープインパクトに次ぐ第2位の記録でした。
この事実だけでもショウナンラプンタが非常に高い素質を持っていることがご理解いただけたのではないでしょうか。
阪神芝2000mから東スポ杯2歳Sへの臨戦
今回ショウナンラプンタは阪神芝2000mを勝利して東スポ杯2歳Sに向かうことになります。東京芝1800mという条件で通用するのかは未知数であり、こればかりはやってみないとわかりません。
しかし、過去に同じ過程を経て挑んだ馬をみることで好走の可能性を探ることができるのではないか思います。
そこで、過去10年の東スポ杯2歳S出走馬の内、前走阪神芝2000mを走った馬を調べてみました。
意外にもこのパターンは少なく該当馬は2頭のみでした。その該当馬は以下の通りです。
アルジャンナ
スワーヴリチャード
これらの2頭はどちらの馬も東スポ杯2歳Sで2着に好走しています。このことから、前走阪神芝2000mという条件が東スポ杯の好走条件となり得ることがわかります。
ただし、アルジャンナとスワーヴリチャードは後半3F 33秒台の上りを記録しており、瞬発力という点ではショウナンラプンタよりも結果を残していることには注意が必要かなと考えます。
血統的な考察
最後に、血統面についても少し考えてみたいと思います。
今回も東スポ杯2歳Sを好走したアルジャンナとスワーヴリチャードと比較を行ってみましょう。
アルジャンナの父はディープインパクト
スワーヴリチャードの父はハーツクライ
ショウナンラプンタの父はキズナ
それぞれ父は異なりますが、5代血統表を眺めてみると同じような馬が並んでいるのがわかります。
注目したいのはStorm CatやUnbridled’s Songといった米国系の馬たちです。
これらの馬は近年、東京競馬場で好走する馬たちの血統表において頻繁にみられる名前であり、スピードに秀でた馬が出やすいことで非常に有名となっています。
特に、Unbridled’s Songについては、コントレイルの母父としても名がよく知られた馬です。
ショウナンラプンタは、母系にUnbridled’s Songが含まれるという点でコントレイルやスワーヴリチャードと同じです。(ショウナンラプンタは母父父)
血統については奥が深く、ショウナンラプンタが上に挙げた馬たちと同じ活躍ができるかどうかについては全くの未知数です。
しかし、血統面からは東京競馬場への適性は非常に高いと考えられます。
今回の東スポ杯2歳Sでも好走を見せてくれるのではないかと期待しています。
最後に
今回は、東スポ杯2歳Sに出走するショウナンラプンタについて、様々な面から東スポ杯2歳Sでの好走可能性を探ってきました。
個人的には期待できる要素がてんこ盛りで、今回ショウナンラプンタが好走する可能性は高いのではないかと思っています(笑)
ここを好走すれば来年のダービーという大舞台がぐっと近づくことになります。
他の出走馬も含めて、土曜日のレースの結果を楽しみに待ちたいところです(^^)
最後まで読んでいただきありがとうございました!
おず