スターズオンアース考察 ~名牝への道~

スターズオンアースに関する考察記事です!
※この記事は2023年5月14日noteに投稿した記事をリライトしたものです

目次

結論

おず

この記事を読めば、「スターズオンアースがヴィクトリアマイルで1倍台に推される価値のある馬である」ことがわかります!
※個人の見解です笑

前書き

2023年のヴィクトリアマイル。

前日の段階ではスターズオンアースが一番人気となっています。

単勝オッズは3.0倍程度。

前年の勝ち馬ソダシを差し置いて1番人気に支持されている通り、世間的にはこの馬が牝馬マイル路線でも“一番強い”と思われているということを示しているかと思います。

2021年のグランアレグリアは最終1.3倍、2020年のアーモンドアイは最終1.4倍のオッズとなり、圧倒的人気に応える形で圧勝したことは記憶に新しいのではないでしょうか。

スターズオンアースはこの2頭と比較すると、世間的な支持を得られてはいないと私は感じています。

  • 相手関係も違う
  • 血統的な適性も違う
  • 世代のレベルも違う

などさまざまな要素が複雑に絡み合うため、過去の馬と比較してスターズオンアースが“どの程度強い”のかを推しはかるのは難しいと考えます。

そこで、桜花賞の内容やデータを過去の馬たちと比較することで、

スターズオンアースがどの程度強いのか

を判断し、冒頭の結論の根拠をお話ししていきたいと思います。

2022年桜花賞の分析

一般的にスターズオンアースが強いと認知されだしたレースは桜花賞ではないでしょうか。

そして、近年は桜花賞とヴィクトリアマイルはデータ的にも強い結びつきがあります。

2022年の桜花賞は、2、3着馬(ナムラクレア、ウォーターナビレラ)が今年の高松宮記念に出てきた短距離馬であったように、マイル以下のスピードが求められたレースでした。

今年になってわかることですが、大阪杯後のルメール騎手のコメントでは以下のように述べており、スターズオンアース本来の距離適性は中距離以上がベターだということが明確になりました。

「良いスタートを切れましたが、後ろになってしまいました。良いレースはできて、ラストは脚を使っていますが、2400mの馬かもしれません。跳びが大きく、直線ももう少し長い方が良いと思います」

つまり、スターズオンアースとしては適性外のレースである阪神1600mで勝利したことになります。

また、桜花賞で記録したタイム1:32.9という数字は、過去の桜花賞と比較すると歴代4位のもの。

1位:2021年 1:31.1 ソダシ
2位:2023年 1:32.1 リバティアイランド
3位:2019年 1:32.7 グランアレグリア
4位:2022年 1:32.9 スターズオンアース
5位:2018年 1:33.1 アーモンドアイ

近年の馬場の高速化を考慮したとしても素晴らしい数字でした。

ラップに着目すると、前半3F 34.6、後半3F 34.1で、実質スローの瞬発力勝負となったレース。

実際に2、3着馬は内前にいた馬が直線で残った形となりました。

ラスト2Fが11.5-11.5と、坂のある阪神コースにしてはかなり珍しい同速のラップ(過去10年の桜花賞で11秒台の加速・同速ラップになったのは2022年だけ)であり、

このラップを差して勝ったスターズオンアースの瞬発力は相当なものであることがわかります。

さらに、スターズオンアースは直線で前が壁になり、前が空いて追い出せたのは最後の1F(200m)だけでした。

2着馬との着差は0でしたが、振り返って考えてみると、桜花賞の内容だけでこの世代で抜けた存在であることは明白でした。

データ面での分析

データという点では、まずは先ほど紹介した桜花賞全体時計上位5位以内の勝ち馬に着目してみたいと思います。

まだ3歳馬であるリバティアイランドと今年初出走となるスターズオンアースを除いた3頭はヴィクトリアマイルを勝っています。

2022年VM1着:ソダシ
2021年VM1着:グランアレグリア
2020年VM1着:アーモンドアイ

それを考えるとスターズオンアースも今年のヴィクトリアマイルで勝ち負けする可能性は非常に高いのではないでしょうか。

次は、桜花賞とオークスを勝った2冠牝馬という観点でみてみましょう。

2000年以降で桜花賞とオークスの2冠牝馬となった馬は

2022年:スターズオンアース
2009年:ブエナビスタ

の2頭しかいません。

2000年から2022年の22年の間に2頭しかいないかなりレアなケースであり、同世代とはいえ1600mと2400mで勝ち切ることはそれだけ価値が高いことだということがわかります。

そして、ブエナビスタは4歳時にヴィクトリアマイルを1番人気で制しています。

当時のオッズはなんと1.5倍

私は当時の競馬を知らないので1.5倍が妥当だったのかはわかりませんが、この事実をもとに考えると、

スターズオンアースはブエナビスタと同じ程度のオッズで評価されるレベルの馬なのではないかと考えます。

最後に

今回はヴィクトリアマイルに合わせて、

スターズオンアースのマイル実績からその強さを伝えることにフォーカスしてみました!

私はこの馬が本当に強さを見せるのは中距離以上だと考えています。

(先に述べたルメール騎手のコメントも根拠の一つです!)

オークスや秋華賞、大阪杯の内容を精査するとさらにこの馬の強さに確信が持てるのですがそれはまた別のお話で…

最後まで読んでいただきありがとうございました!

おず

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