2024 阪神JF 予想

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目次

京都11R 阪神JF

自信度4 ★★★★☆

◎ コートアリシアン
〇 テリオスララ
▲ ブラウンラチェット
△ ビップデイジー
△ メイデイレディ
△ カワキタマナレア
△ ジャルディニエ
△ ジューンエオス

今年は京都開催となる点で例年と異なりますが、阪神JFは絶対的な能力がポイントだと考えているためいつも通り能力を第一に予想します。今回のレースのポイントは以下の2点だと考えています。

①アルテミスSをどう評価するか
②最も信頼できるラップとは?
③その他の馬の評価

①アルテミスSをどう評価するか

アルテミスSは2歳牝馬のトップクラスが集まるレースであり、阪神JFとの相性もよいレースであることはよく知られたことでしょう。去年の予想記事(https://ozzlog.com/2023-prediction-hanshinjf/)でも同じことを書いていますが、アルテミスSの1番人気馬、もしくは1着馬は阪神JFで素晴らしい成績を残しています。

アルテミスSがG3に格上げになって以降の1番人気馬もしくは1着馬の阪神JFでの成績は以下の通りです。

アルテミスS(G3) 1番人気 or 1着馬の阪神JFでの成績
アルテミスS(G3) 1番人気 or 1着馬の阪神JFでの成績(回収率)

2023年は1番人気1着だったチェルヴィニアが未出走でしたが、今年は3番人気1着のブラウンラチェットが出走します。

今年のアルテミスSはブラウンラチェットが抜けていたかな、という内容でアルテミスS組であればこの馬を他の馬が逆転する可能性は低いと思います。内をロスなく抜けられたとはいえ、2着との着差0.2は決定的だったと考えています。ゴール後の反応を見ていてもこの馬が他の馬に抜かれる雰囲気を全く感じませんでした。アルテミスS組でこの馬に対抗できるとすれば内で詰まったシホリーン(今回未出走)くらいでしょう。確かにショウナンザナドゥ等、当時外を回した馬の不利は多少あったとは思いますが、スローの瞬発力勝負となった中でゴール直前~ゴール後の脚色を見る限りブラウンラチェットを逆転できるイメージは持てませんでした。

しかし、時計的なレベルには疑う余地があると思っています。全体時計1:33.8は当時の馬場を考えると少し物足りない数字です。中盤の2Fが12.6 – 12.5と緩んだことが主要因ですが、後半3Fの勝負となってしまったためそれ以上の距離でスピードを持続できるかどうかは未知数です。

去年チェルヴィニアが勝利したアルテミスSの時計的なレベルと比較するとどうしても見劣りしてしまいます。

結論、今回ブラウンラチェットが2倍台前半の1番人気になるほど人気を集めるのであれば、他の馬から入ってもよいのではないかと考えます。

②2歳戦で最も信頼できる予想根拠とは?

不確定要素が多い2歳戦で馬の素質を評価するのに最も信頼できる予想根拠は何か。

個人的には未完成な時期に記録したレースラップ(個別ラップ)だと考えています。

特に、直線が長いコースで記録したレースラップはより信頼性が高いです。

詳細な理由は以下の2つの記事にまとめているので気になる方は是非参考にしてみてください!

そして、2歳戦のレースラップで馬の能力を予想する上でさらに信頼性が高いのは東京芝1600m以上のコースで記録したラップです。

具体的には

後半5F(1000m)57秒台のレース
を上り最速で差して勝利した経験

が最も信頼できる要素だと考えています。

上で紹介した記事を見ていただければわかるのですが、実際に2歳時にこの経験をした牝馬は2006年以降の約19年で5頭しかいません。

  • グランアレグリア
  • チェルヴィニア
  • ナミュール
  • ボンドガール
  • コートアリシアン

現2歳のコートアリシアンを除く4頭中3頭が後にG1馬となり、ボンドガールも秋華賞で2着に来るなどG1級であることは証明されています。これらの馬は2歳時にG1を勝つことはできませんでしたが、順調にローテーションを組めなかったり、レース中大きな不利があったことが原因であり、後の成績を考えれば能力は足りていた可能性が高いでしょう。

よって、今回出走するコートアリシアンはこれらの馬と同等の能力を持っている可能性が高いと私は考えています。

なので今回はG1級の能力を信頼してこの馬を本命とします。

道中ずっと折り合いを欠いた新潟2歳Sは数字的に物足りないものであり、関西での実績が薄い厩舎の遠征競馬となることはマイナスのためその分は割り引いて考えていますが、3番人気で収まりそうな現状であれば迷う必要はないかなと思います。

③その他の馬の評価

①、②で主に2頭の馬について書きました。他の馬についてもここで少し触れておきたいと思います。

テリオスララ
2頭以外で最も評価したいのはこの馬です。新馬戦のレベルが今年の2歳新馬戦の中でもTOP5に入るものだったと考えています。レコードだった全体時計は勿論ですが、ラップ構成も非常に優秀であり、抜けていたキングスコールの次に強い競馬をしたのはこの馬です。前半ペースも厳しい中で最後に脚を使えているのも高評価しています。そして、前走萩Sの内容はさらに優秀です。スローでの逃げということであまり評価されていないのかもしれませんが、過去京都芝1800m 2歳戦において、この馬が記録した後半4F 45.7という数字は第一位です。最後も余力があり、2着馬は重賞でもやれるだろうと評価していたためかなり強い内容だったと考えています。

ビップデイジー
前走紫菊賞が優秀です。テリオスララと同様に後半4Fが素晴らしく、最後まで加速ラップで差し切っているので見た目以上に強い内容でした。新馬戦は時計的には微妙でしたが相手がハイレベルな一戦であり、その中でも一頭抜けていたので今回のメンバーでも力関係が未知であるという点も魅力の一つ。ただし、最内枠がマイナスで、テリオスララよりも人気するのは個人的に疑問なので抑えまでの評価に留めました。

メイデイレディ
アメリカの牝馬のため完全に力関係は未知の状態です。世界的なレーティングで考えればこの馬がNo.1であることは間違いないので、単系の馬券が売れると思われます(=馬券妙味は複系)。前走のBC JFターフは強い内容でしたが、前半ハイペースのアメリカらしい持続力戦。全体時計等の要素を考えても日本の競馬とは全く異なるレース質だったと考えています。なのであまり買われそうにない3連複の抑えとしては入れておきたいかなという評価に留めます。

カワキタマナレア
シンガポールTC賞は時計的にかなり高く評価すべきレースです。実際にこのレースを走った馬は軒並み次走以降で穴をあけています。このレースは前半が非常に早くなり、差し馬に大いに向いたため後方から差したこの馬は展開に恵まれたと言えます。一番強い競馬をしたのは2着のヴーレヴーであり、ファンタジーSの着順(ヴーレヴー4着、カワキタマナレア5着)から考えても2頭の能力差は小さいと思われます。今回ダンツエランより高く評価したいポイントはファンタジーS前からここを目標にしていたこと。前走は体重を増やしてペースに関わらず差す競馬を選択していたはずです。今回は調教での上積みも大きいように見えるので、人気的に大穴をあける候補として考えたい馬です。

ジャルディニエ
おそらく時計的に高評価されることはないはずなのでかなりの人気薄になると考えており、それなら抑えてもよいだろうと思います。前走アスター賞は超高速馬場の中山芝でのレースのため完全に参考外と考えるべきですが、内容は非常に強いです。直線追い風差し有利に恵まれましたが2着以下とは力が違いました。2走目は非常に早いペースを先行しながら上り3F最速で勝利しており、数字以上に評価できる内容でした。早くからここを目指して調教できたこともプラスであり、早熟傾向が強いと考えているアドマイヤマーズ産駒というのも評価できるポイントです。内枠を生かした競馬ができれば3着をとれる能力はあると思います。

ジューンエオス
おそらく全く人気にならないので少しであれば抑えたい馬。個人的にダートでかなりのところまで行くのではないかと密かに期待しています。新馬戦は高速の重馬場で行われたため時計が出る条件でしたが、それでも全体時計1:36.9は超優秀です。特筆すべきはラスト2F 11.6-11.9という数字であり、歴代でみても同条件で5位以内に入ります。これに近い数字を出した2歳馬はルヴァンスレーヴやスマートファルコン、タガノビューティー、ノンコノユメなどG1級がずらりと並びます。2歳のこの時期に牝馬がこれだけの数字で走れたことが貴重であり、勝ち馬マリブオレンジとともに今後大きく期待できると考えています。東京ダート1600mでこれだけの数字で走れるのであれば芝で通用する下地はあると思います。早熟性の強い血統も◎。

アルマヴェローチェ
対牡馬という考えでいけばこの馬が最も強い可能性があるでしょう。しかし、個人的に札幌での2戦はラップ的には評価しておらず、早いスピードを持っているのかという点で疑問です。前走は4角で内を突くことでロスを抑えられたことと馬場適性がこの馬に大いに向いた可能性が高いと考えています。血統的に早熟性が強く、短距離の方がよい気もしますが、前走の着順や産駒の傾向、調教など様々な要素で過剰に評価されている気がするので個人的には買いたいと思えませんでした。

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